前回はヨガの八支則のヤマについて、簡単に概略を説明しました。

今回はアヒンサー(Ahimsa)について、更に細かく説明しようと思います。

1. アヒンサー(Ahimsa – 非暴力、不殺生)

アヒンサーは、非暴力、不殺生です。

もちろんこの暴力は、ただ単に殴ることも含みますが、それは当たり前ですよね(笑)

 

例えば、相手を睨みつけて舌打ちしたりする精神的な居心地の悪さを作ること、これも暴力に含まれます。

また、相手のコンプレックスに思っていることを発言してわざわざ怒らせたり、自分の意見を押し付けたりする、といった言葉の暴力も含まれます。

 

そして、アヒンサーの面白い解釈として「自分の体に対する暴力」という意味もあります。

つまり、自分の体を労ることも大事ってことですね(笑)

 

特に男性に多いのですが、体育会系の部活動に通っていると、自分の体を鍛えるために、日頃から虐め抜くトレーニングをしがちです。

しかし、ヨガは自分の心地いいポジションを見つけて、その中で呼吸と連動させながら、少しずつ身体を動かしていきます。

 

よく「身体が硬いけどヨガに通っても良いのかなあ」と思って行かない人が居るのですが(僕もヨガに通う前はそうでした 笑)、それはもったいないですよ。

むしろ「無理な柔軟はしないように」と、レッスン開始直後に講師の方から言われるのが普通です。

ですので、無理に身体を動かそうとせずに、少しずつ身体を動かしながら、徐々に柔らかくしていくのが、アヒンサーを守ることにもつながりますし、大切ですね^^

 

 

また、アヒンサーの規範を人間以外に視線を傾けてみると、動物や植物などにも同じことが言えます。

アヒンサーは、生きとし生けるものへの思いやりの心を持つことです。

 

人間も動物も植物も。 それら全ての生物に思いやりの心を持って接することが大切です。

まあ、どんな生物でも生きている以上、全く動物や植物を殺すこと無く生きることは難しいですから、食べ物は粗末にすることは、出来るだけしないようにしましょう。

 

虫も同様に不殺生を心掛けるとするならば、わざわざ殺すのではなく、逃すことが大切かなと、個人的には思います。

出来るだけ無駄な殺生を控えると考えながら生きると、分かりやすいかなと。

 

アヒンサーを徹底すると全ての敵対が止む

ヨガ・ストーラでは、このアヒンサーを徹底すると『すべての敵対が止む』と記されています。

人と人とが敵対する理由は、誰かが相手に対して怒りの感情(暴力)を相手に伝えるところから始まります。

 

ということは、そのアヒンサを徹底することで、まずは自分が相手に対して怒りの感情をぶつけることはなくなるため、攻撃の対象とはならなくなります。

また、相手が怒りの感情をぶつけてきたとしても、アヒンサを徹底すれば、そこで怒りの連鎖を止めることが出来ます。

 

ただし、一点だけ注意して欲しいのが、“おどおどしないこと”です。

このとき“おどおどする”と、相手の怒りの感情を引き出していることにも繋がるので、あくまで自然体で居ることが大切です。

 

僕自身も昔はおどおどしていたこともあり、相手に怒られることが多かったのですが、簡単に言うと、おどおどすると「怒りやすい」んですよね。

そこでおどおどしているのを止めて、堂々としていると相手の反応も良くなっていき、怒られることも減りました。

 

ヨガを行うと、自然と姿勢も良くなっていくので、アヒンサーの取り組みやすさも一段と上がると僕自身は思います。