さかのぼること2500年前。ヨガには数多くの流派がありました。
しかし、どの流派も、ヨガの教えは指導者から生徒へ口伝として、伝来していました。
そこで聖者「パタンジャリ」が、初めてヨガについて、文章に残すことをしました。
それが現在の「ヨガ・スートラ」という経典になります。
ヨガ・スートラには、ヨガ哲学の基本的な教えが説かれています。
ヨガの教えには、アシュタンガ(Ashtanga 八支則)という8つの段階があります。
アシュタンガとは、サンスクリット語で、分けると Ashta=8 anga=枝 という意味で、
アシュタンガは「八本の枝」を意味します。
八支則は一般的に、ヨガを実践によって、
8つの段階を1段ずつをクリアしていきながら、
最終的に悟りに至るまでの哲学が説明されています。
ひとつひとつを書くと長くなりますので、
今回は八支則の概要をここに記しておきます。
また、八支則自体も、多くのサイトで記載されていることと同じ内容なので、
今回は引用とさせて頂きます。
- ヤマ Yama(禁戒):他人や物に対して、守るべき5つの行動パターン
- ニヤマ Niyama(勧戒):自分に対し、守るべき5つの行動パターン
- アーサナ Asana(坐法):ポーズを練習する
- プラーナヤーマ Pranayama(調気):呼吸をコントロールする
- プラーティヤハーラ Pratyahara(制感):感覚をコントロールする
- ダーラナー Dharana(疑念):集中、感覚を閉じ込めて周りの物が気にならなくなる
- ディヤーナ Dhyana(無心):瞑想、落ち着きのある静かな精神状態
- サマーディ Samadhi(三昧)悟り、心の平静を保つ精神的喜び
これを見ると、
- 1、2:行動パターン(外的コントロール)
- 3~5:コントロール(内的コントロール)
- 6~8:意識や感覚の変化、状態
という風に分けることも出来ますね。